ヘルメットを着用しない頑固な理由
実生活では、私の周りには、自転車に乗るときにヘルメットを着用することに関して非常に「頑固」で、一見「合理的で根拠のある」さまざまな理由を挙げる友人が常に何人かいます。
ヘルメットの着用は面倒だと考える人もいます。乗る前にかぶり、駐車後に脱いで置き場所を探す必要があるからです。バイクにトランクがない場合は、ヘルメットを手に持ったり車内に置いておく際に盗難の心配があり、非常に不便です。命の安全と比べれば、この手間はどれほどの価値があるでしょうか?外出時にドアに鍵をかけるのと同じように、ヘルメットの着用も生命と財産の安全を確保するための必須のステップです。ほんの少しの手間をかけるだけで、旅の「安全ロック」を実現できるのです。
夏にヘルメットをかぶると蒸し暑くて耐えられない、すぐに頭が汗だくになる、と不満を言う人もいます。翌日またかぶると、ヘルメットがまだ臭います。確かに夏は暑いので、ヘルメットをかぶると蒸れがひどくなります。しかし、最近では通気性の良いヘルメットが数多く販売されており、ヘルメット内の空気を循環させる大きな通気孔を備えたものなど、蒸れを軽減する効果があります。さらに、命の危険に比べれば、短時間の蒸れは全く問題ありません。なぜなら、暑さは重傷を負うよりずっと辛いからです。
美容に気を遣う女性やイメージに敏感な男性の中には、ヘルメットをかぶるとせっかくのヘアスタイルが崩れ、ハンサムで美しいイメージが損なわれると感じる人もいます。しかし、ヘルメットをかぶっていないせいで事故に遭い、怪我をしたり、顔に傷を負ったりしたら、完璧なヘアスタイルは一体何の役にも立ちません。ボサボサの髪で過ごせる日を選ぶべきでしょうか、それとも一生ボサボサの髪と向き合うべきでしょうか。この問いは深く考える価値があります。
自分の運転技術は良く、ゆっくり走っているから事故は起こらない、と盲目的に自信過剰になっている人もいます。ヘルメットの着用は不要です。しかし、事故は意図せず起こることがよくあります。道路状況は複雑で常に変化し、「ロードキラー」がいつ現れるか分かりません。他人にぶつからないと保証できますか?事故の確率は低く、自分には起こらないという考えは、運に頼った自己欺瞞に過ぎません。